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IPO市場の資金の流れを考える

現在のIPO市場を考えてみましょう。
IPOとは株式市場に新規上場するという事はお伝えしました。その際に、企業の妥当な株価を計算して新規に株価を発行することで市場から資金を調達する事ができます。これにより得た資金で設備投資や人材確保・育成に力を入れて、さらなる成長を目指すという事になります。
銀行からの借り入れではないので調達した資金は負債ではないですし帳簿上バランスシートが悪化するという事がありません。反面、企業の成長に期待する人が少なく調達資金が少なくなれば株式だけ発行する事になるので、企業の安定性が失われてしまうリスクがあります。特に創業者にとっては企業乗っ取りの危機という事もありますので発行する会社側もリスクを追う事になります。
ここまでがIPOの建前です。ですが、個人投資家からすればキャピタルゲインが狙えるかという事が大きな目標の為、株価の動きのほうが大事かと思います。
そこでIPO投資を行う上で大事な株価についてもう少し掘り下げて考えていきます。
株価の算出方法は様々ありますが、大まかに分けると当該企業の現在の価値で算出する方法と将来の価値で算出される方法があります。現在の価値で算出する方法としては純資産価値などから算出する方法やPERを使った方法などがあります。概ねPER10倍~20倍が適正水準です。
もう1つの方法が将来の企業価値から算出する方法です。年々売上・利益が伸びている企業で将来の成長が見込める企業であれば、将来の価値を見込んで高値で買っても良くなりますよね。ただ、この将来の価値というものは現在の資産価値よりもかなりあやふやなものです。市場自体が伸びるのか?本当にその企業の事業が優秀で売上が伸び続けるのか?この見極め次第で価値が変動する事になります。
さて、以上を踏まえてIPOを考えます。企業が上場時に新株を発行する際の株価は現在の価値を反映させます。これで公募価格が決まります。一方で、上場した後に市場で値がつく場合は将来の価値を織り込んだ株価となります。
一般的にIPOを行う企業はベンチャーが多く、さらなる成長の為の原資を求めて上場する訳ですから公募価格<初値となります。この時テック系の企業など将来の成長期待が高いと初値が公募価格の数倍になる事もあります。
現在は特に日銀の政策で市場にお金が溢れていますので、この傾向が顕著になっています。マーケットは常に投資する先を探している状態です。
そのため、IPOに当選し公募価格で買えるのであれば積極的に投資をするほうが良いでしょう。
もちろん、成熟した企業が上場した場合は初値が公募価格より下となる、公募割れという状況になる事もあります。ですが、日本郵政の上場などで見られた程度でここ数年ではよっぽどの企業でない限り公募割れはおきていません。ですので、公募割れのリスクを心配するよりは、全てのIPOに応募するくらいのほうが投資効率は上がると思います。
それでも心配という方はIPO企業の情報をまとめたサイトがありますので参照してみるのが良いでしょう。IPOは人気があるのでかなり詳細にまとめて無料で公開しているサイトも多いです。例えば、IPO初値予想.NETさんとかは、公募価格や初値予想、企業価値の算出、上場時の目論見書などがまとめて記載してありますので、オススメです。